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一度訓練されたアカゲサルは、アカゲサルを取り扱った経験のある人間であれば誰にでも協力するようになる(Reinhardt,
1991d, 1992a)。
"正の強化テクニックを用いて、採血の際にサルが手足を自主的に差し出すように訓練することは可能であるが、その訓練には相当な長さの時間と献身的なスタッフが必要である"と今まで言われてきた(Hrapkiewicz
et al., 1998)。訓練を行うための安全な作業環境をつくり出すためには、動物と人間の間に信頼関係をきずき、それを育てていくための献身的なスタッフが必要であることは事実である。しかしながら、必ずしも実際に個体を訓練するのにかかる時間が"相当な長さ"に及ぶとは限らない。
ペア飼育のアカゲザルのオトナ10組と、個別ケージ飼育のアカゲザルのオトナ5頭を調べたところ、平均すると3分間の訓練セッションを13回繰り返すことで、ホームケージ内での採血に抵抗せず、自発的に足を差し出すように個体を訓練できることがわかった(Reinhardt,
1991d)。1頭のオスを訓練するのにかかった延べ時間には16-74分の幅があった。平均所要時間は40分(ペア飼育の個体で39分、個別ケージ飼育の個体で44分)であった。
Reinhardt(1991d)の報告は、訓練の段階的な手続きについてわかりやすく説明している。
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