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採血に際して手足を自発的に差し出すようにアカゲザルを訓練できたこと(Elvidge
et al., 1976; Bernstein et al., 1977; Walker et al., 1982; Vertein
& Reinhardt, 1989; Reinhardt, 1991d; Phillippi-Falkenstein
& Clarke, 1992; Eaton et al., 1994)が、数人の研究者によって報告されている。これら中には、実際の訓練手続きを段階的に示した報告もある(Vertein
& Reinhardt, 1989; Reinhardt, 1991d; Phillippi-Falkenstein
& Clarke, 1992)。
この写真のメス2頭のように、採血に協力するように訓練された個体では、動物を強制的に拘束したり、無理やりに麻酔をかけるような伝統的方法で採血を行った場合に典型的に現れる、恐怖反応や血液学的パラメターの変化(Verlangieri
et al., 1985; Reinhardt, 1991c)、そしてストレスに敏感に反応して変化するホルモン(すなわち、コルチゾール、テストステロン、成長ホルモン、プロラクチン)の明らかな変化が生じない。強制的な拘束にあまり依存しない手続きは、動物とスタッフの受けるストレスを低減する。この手続きは両方にとってより安全なものである。そして大抵の場合、強制的な手続きをとるよりも能率的である(NRC,
1998)。
"動物の学習能力をうまく利用して、毎日の作業手続きに協力するように彼らを訓練することで、彼らが経験する苦痛を最小限に押さえることができる"(Home
Office, 1989)。採血に協力するように個体を訓練できたという成功例が、カニクイザル(M. fascicularis;
Hein et al., 1989)、ベニガオザル(M. arctoides; Reinhardt &
Cowley, 1992)、クロザル (M. nigra; Iliff, 1997)、ベルベット・モンキー(Cercopithecus
aethips; Wall et al., 1985; Suleman et al., 1988)、ヒヒ(Papio
anubis; Suleman et al., 1988)、マンドリル(Mandrillus leucophaeus; Priest,
1991a)、 チンパンジー(Pan troglodytes; T-W-Fiennes, 1972; McGinnis
& Kraemer, 1979; April, 1994; Laule et al., 1996)、そしてオランウータン(Pongo
pygmaeus; Moore & Suedmeyer, 1997)でも報告されている。
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